肥満は生活習慣病のリスク?高血圧など病気の原因を脂肪細胞から考える。

肥満は生活習慣病のリスク?高血圧など病気の原因を脂肪細胞から考える。知識
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高血圧症・糖尿病・脂質異常症など、いろいろな病気があります。

どの病気でもお医者さんは「まず、肥満を改善しましょう。」といいます。

肥満はなぜ体に悪いのでしょうか?

 

肥満とは過剰なエネルギーを摂取すると白色脂肪細胞が大きくなり増えることです。

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太ること。脂肪が増えて肥満になる。 肥満は見た目の問題だけでなく健康の問題でもあります。 「脂肪が増えて肥満になると血圧も上がりますし、糖尿病のリスクにもなりますから、体重を減らしましょうね。」と病院や薬局で言われたこと...

では、なぜ肥満は体によくないのでしょうか?

 

答えは、肥満によって白色脂肪細胞が肥大化・増加すると脂肪細胞が不良化する。

その結果、善玉物質の生成・増加が減って、悪玉物質が増えていく。

ことです。マニアックな話ですが詳しく知りたい人は読んでみてください。

白色脂肪細胞から分泌するシグナル

 

肥満が病気の原因になる理由を知るにはアディポサイトカインを知る必要があります。

アディポサイトカインという言葉は聞いたことがあるでしょうか?

アディポサイトカインは白色脂肪細胞から分泌する生理活性物質です。

 

アディポサイトカイン⇒アディポ/サイトカイン

アディポ(adipo)は英語で脂肪。サイトカインは細胞から分泌される生理活性物質の総称です。

 

体の中には、いろんな種類の生理活性物質があります。

生理活性物質は、体の中で伝達シグナルに使われています。

シグナルの伝達によって体の機能の一部を調節しているのです。

アディポサイトカインの機能

アディポサイトカインにはどんな機能があるのでしょう?

 

白色脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカインは何種類あります。

そのなかでも体にとって善玉物質と悪玉物質に分ける考えることが出来きます。

 

脂肪は体に悪い指示だけ出しているわけではないんです。

脂肪組織の働きの一部を見てみましょう。

 

善玉物質

アディポネクチン:炎症を抑える効果。(動脈硬化や糖尿病は、慢性の炎症疾患のため疾患の発症を抑制する。)

レプチン:摂食調節と熱産生の作用を持つ(食欲を抑える)

ビスファチン:抗糖尿病作用

悪玉物質

MCP-1:遊離脂肪酸を脂肪組織や血中に増やす。(動脈硬化の発症や悪化)

TNF-α:インスリンのはたらきを悪くする。(糖尿病の発症)

PAI-1:血液を固めて血栓を作りだす。(血管内の血栓形成)

白色脂肪細胞が不良化する

ここからが今回の話のメインです。

 

肥満によって白色脂肪細胞が肥大化・増加すると脂肪細胞が不良します
その結果、善玉物質の生成・増加が減って、悪玉物質が増えていきます。

 

肥満になると細胞が不良化して病気のリスクになるのです!

動脈硬化や糖尿病・血栓を作りやすい悪玉物質を増やしてしまうのです。

 

病院や薬局で「肥満は体に悪い。痩せましょう。」と話があっても、アディポサイトカインの不良かまで

理解している医療関係者ばかりではないと思います。

血圧にも影響

白色脂肪細胞はアンジオテンシンⅡという血圧に関する物質を分泌しています。

正常時にはアンジオテンシンⅡで血圧を保つことで、血流を良くして細胞に酸素を運んでいるのです。

白色脂肪細胞が増えることで、アンジオテンシンⅡの分泌も増えて血圧が過剰に上昇。

これが、高血圧の原因のひとつになります。

 

この、アンジオテンシンⅡの分泌に着目した血圧の薬は、現在もっとも日本で使われている高血圧の薬になっています。

ARB(Angiotensin II Receptor Blocker:アンジオテンシンII受容体拮抗薬)と言われます。

アンジオテンシンⅡをブロックして血圧を下げます。

皮下脂肪よりも内蔵脂肪で影響が大きい

悪玉物質は、皮下脂肪よりも内蔵脂肪で影響が大きいのです。

内臓脂肪はお腹のなかにあり、脂肪細胞から分泌された悪玉物質が肝臓にすぐに流れて込んでしまいます。
そして、糖尿病などの代謝機能に影響を及ぼします。

皮下脂肪よりも内臓脂肪脂肪の方が「こわい」というのはそう言った理由があるのです。

まとめ

肥満によって白色脂肪細胞が肥大化・増加すると脂肪細胞が不良化します。

その結果、アディポサイトカインの善玉物質の生成・増加が減って、悪玉物質が増えていくことで病気のリスクになります。

健康維持のために適正体重を目指しましょう。

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